HIR180's diary

ICPC World Finals 2022 を集大成に

2013-09-13

2012 JMO 本選解いてみた(ネタバレ注意) 20:41

タイトル通りです。

ミスや、表現に良くない点があったら指摘して頂けると嬉しいです><

1. G

X=PQ∩ABとし、Y=PR∩ACとする。

中点連結定理よりXY//QRなので XY⊥PCを示せば良い。

ここで∠PYA+∠PXA=180°なので4点Y,P,X,Aは同一円周上にある。f:

また、接弦定理より∠PAX=∠PCAである。このとき

∠PAX=aとすると∠PYX=aが円周角の定理から言え、上式より∠PCA=aもいえる。

△CPYに注目することで∠CPY=90°-∠PCAであるので、

∠YPB+∠PYB=∠CPY+∠PYX=90°ゆえXY⊥PCがいえる。よって示せた(Q.E.D)

2. FE

f:R->Rの関数とするとき任意の実数x,yに対し f( f(x+y) f(x-y) ) = x^2-y f(y) が成り立つので

x=y=0を代入すると f( (f(0))^2 )=0である。ここでa=(f(0))^2とすると

x=0, y=aを代入すると f(0)=0

x=2a, y=aを代入すると f(0)=4a^2

ゆえa=0であり f(0)=0がいえる。

ここで x=y=t(t≠0) を代入すると

f(0)=t^2-t f(t) = 0

ゆえf(t)=tとなる必要がある。

これとf(0)=0を合わせてf(x)=xとなる。

f(x)=xは与えられた条件をみたすので求める解は f(x)=xである。

3. N

pを素数とする。すべての整数xに対し

p | x^n-1 => p^2 | x^n-1

を満たすような正整数nをすべてもとめよ。

まずx=p+1を代入すると

(p+1)^n ≡ 1 (mod p)なので p | x^n-1 である。

即ち(p+1)^n ≡ 1(mod p^2)である必要があるが

二項定理より(p+1)^n ≡ np+1 (mod p^2)ゆえ

p | nがいえる。

n=ap(aは正整数)と表すことができる。

次にn=apならば条件を満たすことを証明する。

x^ap ≡ 1(mod p)となるxに対して xとpが互いに素なことは自明なので

フェルマーの小定理よりx^(p-1) ≡ 1(mod p) これより x^a ≡ 1(mod p)がわかる。

ここで(x^ap-1) = (x^a-1) (x^a(p-1)+x^a(p-2)+...+x^a+1)であり

(x^a-1) ≡ 0(mod p)が分かっており

x^a(p-1) ≡ 1^(p-1) ≡ 1(mod p)

x^a(p-1) ≡ 1^(p-2) ≡ 1(mod p)

...

x^a ≡ 1(mod p)

1 ≡ 1(mod p)

ゆえ(x^a(p-1)+x^a(p-2)+...+x^a+1) ≡ 1*p ≡ 0( mod p)

以上の議論よりp | x^n-1 => p^2 | x^n-1となることが分かったので

求める解は n=ap(aは正整数) である。